生成AIを始まりとして一般の方にも身近になったAIですが、ASI(人工超知能)と呼ばれる新たな領域のAIも話題になってきました。今回はそのASIに対する理解を深める記事となります。
目次
ASI(人工超知能)とは
AIよりもはるかに超える能力を持つAI
ASI(人工超知能)とは、Artificial Superintelligenceの略で、人間の知能をはるかに超える能力を持つ人工知能を指します。ASIは、あらゆるタスクや問題において人間よりも優れた能力を持ち、自己学習や自己進化により知識や能力を飛躍的に向上させることができます。
実現することで革命的な進展が期待される
ASIはまだ実現していないものの、ASIが実現すれば、医療、エネルギー、科学技術などの分野で革命的な進展が期待されます。例えば、複雑な科学的問題の解決や新しい治療法の開発など、人間には困難な課題にも対応できる可能性があるといわれています。
ASIに明確な定義は存在しない
ASIについてよく発言するソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏は「人間の1万倍賢いAI」をASIだとしていますが、世界共通としての明確な定義は存在しません。
そもそもAIの定義もあいまい
AIとはコンピュータシステムが人間の知能を模倣する能力と言われますが、これでは明確な定義と言えず、何がAIで何がAIではないかといった判断ができません。
AIを語るには微妙なサービスも
○○AI、AI○○といったサービスが存在しますが実態としてAIと語るには怪しいサービスが存在します。過去にはAIで仮想通貨のチャートを予測し運用するといった詐欺もありました。
AIというワードだけで優れたものと認識することの危険性
明確な定義が存在しないため、優れたシステムでなくともAIを語ることが可能になります。AIはこれからさらに身近になっていきます。「AIはすごいもの」といった固定観念を捨てて各サービスがどのような仕組みなのかを考え活用しましょう。